御詠歌  ただたのめ まことの時は 西善寺 きたりむかへん 弥陀の三尊

開創は文暦元年(1234年)。
現在は臨済宗南禅寺派に属する禅宗の寺だが、以前は浄土系または天台系の念仏の寺だったようである。
御詠歌や縁起に見られるように観音霊場でありながら直接本仏・阿弥陀如来による救いを説いていることから、古より西善寺は阿弥陀三尊の信仰を説き、多くの信者を集めていたことがうかがえる。
本堂には阿弥陀三尊像が安置され、阿弥陀如来を中央に左に観世音菩薩、右に勢至大菩薩が配されている。
三尊仏いずれも前屈みの立像で、参詣者をやさしく極楽の浄土に迎えてくれるよう感じられる。
なお、コミネモミジの新緑の頃と紅葉の頃には、朱印をされない方は200円の拝観料が必要となる。

埼玉県指定天然記念物のコミネモミジ

山門をくぐると、本堂前庭のコミネモミジの巨木にまず驚かされる。
樹齢およそ600年、幹囲り2.9メートル、樹高9メートルのコミネモミジで、
新緑・紅葉の頃は特に美しく、大勢の参拝者が訪れる。
(新緑・紅葉の頃は、納経をされない方は、拝観料が必要となる。)

阿弥陀三尊

本尊の十一面観音のほかに阿弥陀三尊がまつられ、
ボケ封じ・延命長寿・安楽往生の寺として信仰されている。