札所24番 光智山 法泉寺

天照らす 神の母祖の 色かへて
なおもふりぬる 雪の白山

116段の急な石段を登ると、観音堂は正面。
鬱蒼とした樹木に囲まれたお堂は、江戸中期の建築で左右が凹形に張り出しており、張り出し部分には仁王像が厨子に納められている。
本尊は座高約24cm、宗朝風の美しい像で、室町時代の作といわれている。

泰澄大師の開いたお寺

寺の創建年代は不詳だが、縁起によると、越中立山、加賀白山を中心に活躍した修験僧の泰澄大師(767年寂)がこの地に至った。
ある夜、気高き姫神が天降り、枯木を三段に伐って本と未で山神を祀り、真中の部分で聖観世音を刻し「我は日の神なり」と名乗られると、さらに三柱の神が現れ、真中の神が「我はこの山の奥に住む白山姫の神である」と名乗った、とある。
日の神は天照大神で、伊勢信仰に白山信仰が加わったものと考えられ、御詠歌の「天照らす」「雪の白山」はそれによるものと思われる。
またこの他の縁起として、武州恋が窪の慈悲深い遊女がこの寺の観音を篤く信仰し、修行人に怠らず施していた。
たまたま口内の痛みに悩んでいた時に、修行人から一本の楊枝をもらい、これで口内を漱いだところ、痛みがなくなった、という言い伝えがある。
口内の痛みに霊験ありとして、痛みを除くというお守り楊枝を授与している。

廻り念仏

4月18日の観音様の縁日には、地元の人達が輪になってすわり、10m程の大数珠をまわす「廻り念仏」という行事がおこなわれる。

 基 本 情 報
本 尊 聖観世音菩薩
宗 派 臨済宗南禅寺派
御詠歌 天照らす 神の母祖の 色かへて
なおもふりぬる 雪の白山
長享番付 第12番 白山別所
住 所 〒368-0054 埼玉県秩父市別所1586
電 話 0494-23-0943
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駐車場

普通車:〇
マイクロバス:〇
大型バス:〇

アクセス

●バス
西武秩父or秩父駅から西武観光バス
「花見の里循環」札所二十四番下車 徒歩5分
「ミューズパーク循環」巴町下車 徒歩20分
●二十三番から
徒歩45分(3.5km)

地図  札所二十四番法泉寺周辺の地図

みどころ

・十三仏石像

ご利益

ご縁日(行事)

 

御守り

 

花ごよみ