御詠歌  あらかたに 参りて拝む 観世音 二世安楽と 誰も祈らん

秩父札所の中でも屈指の仁王門をもち、『石仏の寺』としてもよく知られている。
大わらじがかけられた仁王門をくぐれば、そこかしこに石仏が見られ、
境内には1300余体の石仏が並ぶ。
本堂の回廊右手には、有名な子育て観音像がやさしいまなざしを投げかけている。

 

子育て観音像

観音堂右手に祀られている、膝に抱く赤子に豊かな乳房をふくませようとする観音様は、
ごく当たり前の母子の姿で、満足そうな笑みとやさしいまなざしは見る者の心を和ませる。
手の届く場所にあるので、そっと触れる女性も多い。
寄進者の吉野屋半左衛門が、金昌寺のご本尊の霊験で子を授かったものの、
その後子と妻をあいついで失ったため、
生前の母子の姿を浮世絵師に下絵をかかせて建立・供養した仏像である。
当時は人前で子にお乳を飲ませるようなことはしなかった。

千三百体におよぶ石仏

境内には1300余体の石仏が祀られている。
天明3年(1783年)に始まる大飢饉などの死者の供養のために、
古仙登嶽和尚が発願したもので、かつては3800体程あったといわれる。
寄進者には江戸、武州をはじめ紀州、越前などの大名家に縁あるものも見られる。